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東南アジア農村放浪記

途上国の農村に訪れたときの体験記、学びを綴る

フィリピンとの出会い

フィリピン ホームステイ ボランティア 経済 農村 NGO ツアー

今から4年前の大学2年生の春休みにフィリピンに出かけた。

 

この時に参加したのはワークキャンプと言う、

スタディーツアーとはまた違った内容のツアーであった。

 

ワークキャンプの内容は大きく分けて以下の3つが経験できた。

  1.  農村の家庭にフィリピン人学生とホームステイ
  2. 小学校に井戸の建設
  3. 英語での 参加者同士の討論や学びのシェア

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このツアーはLOOBというフィリピンに拠点を置くNGO団体が

現在でも春と夏に実施しているものなので、興味のある方はぜひ参加してほしい。

http://www.loobinc.com/

 

このツアーの中で一番思い出深いのはやはりホームステイだ。

内容を詳しく説明すると、大学や高校に通っているフィリピン人青年と共に

貧困地域に住む家庭で二人もしくは三人一組で10日間ほど滞在しながら

ボランティアなどが経験できるものである。

 

ここで、一緒にホームステイするフィリピン人の青年たちは、

その地域に住んでいるわけではなく、別のルートで集まってきた人たちである。

彼らが住む地域はまちまちであり、都市に住んでいる人もいて、

農村部に住む人たちとは違った観点から話を聞けた。

 

一つホームステイをする中で驚いたのは、貧困地域に住む家庭でも

カラオケがあった事だ。

フィリピン人は基本的にみんなで集まってワイワイするのが好きで、

そのためへの投資は惜しまないそうである。

その上冗談が大好きで、笑わない日は無かったほどである。

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これは、「国の状態が良くない」、「政治が腐敗している」、「お金が無い

という問題に卑屈にならず毎日を出来る限り楽しむという本能なのかもしれない。

これは一般的にではあるが、現在、日本に欠けている部分のような気がした。

そこに、自分も共感しフィリピン人の性格が好きになりハマった。

 

この時、一緒にホームステイした彼はその頃大学に通っており

専攻は看護士であった。

なぜ看護を勉強しているのかと聞くと、目的は海外に出稼ぎに行くためであった。

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実はフィリピンの海外出稼ぎ人口は1000万人を超えていて、

出稼ぎによる外貨獲得が国の経済を支えているといっても過言ではない。

 

特に、看護士船乗りの二つの職種が

海外に出稼ぎにいけるチャンスがかなり大きいそうである。

 

彼が言うには、フィリピンでは仕事を得るのが難しい上に賃金も低いため、

家族を支えるには海外への出稼ぎが一番得策だそうだ。

 

聞いた話によると、大学を卒業したとしてもKFCやMcDonaldsで

働ければ良い方だそうだ。 

例え日本ではアルバイト感覚で働くような会社でも

フィリピンでは何回もの試験と面接に通過しない限り働くことが出来ない。

さらに、雇用試験にかかる費用もバカにならないそうだ。

おそらく、そのような環境が多くの出稼ぎ労働者を生んでいるのであろう。

 

毎日明るく、楽しく、陽気なフィリピンという国であっても、

お金が稼げないという問題のために遠い海外に働きに行かざるを得ない状況がある

という事実を知りショックであった。

 

私はここで初めて、日本人とフィリピン人の立場の違いを実感した。

その時まで、正直、自分は社会のことをあまり理解しておらず、

お金がなくても人は幸せになれると信じていた。

しかし、ある程度のお金がないとそのようには思えない。

事実、自分が大学で勉強出来て、サークルの活動が出来て、

海外に旅行に行けるのは親がほぼ休日無く必死に働いてくれているお陰である。

自分がこんな当たり前のことを知らない振りして、

よくお金は必要ないといえたものだったなと自分の浅はかさに気付かされた。

 

このような気付きを生かして、このような立場にいる自分だからこそ

出来ることはあると信じている。

 
次回は番外編として、農村に訪問するときに自分が心がけていることを
まとめてみたいと思います。
 
今回も少し長くなりましたが、お読み頂きありがとうございました。