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東南アジア農村放浪記

途上国の農村に訪れたときの体験記、学びを綴る

【番外編】カンボジアでホームステイ

2月の頭に国王の葬儀のため突然4連休が発生しました。

カンボジアで休暇が発生することはよくあるそうです

 

その休暇を使って、私がインターンしているかものはしプロジェクトで働く

カンボジア人スタッフの実家でホームステイに行ってきました。

そこで、今回はホームステイをする中で感じたことについて綴りたいと思います。

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  • 家族での仕事

まずは家族の仕事について、実家では8月から12月はお米の生産と収穫

他の時期ではキャッサバの収穫と加工で生計を立てているそうです。

 

お米に関しては、売値が良い時は出荷し、悪いときは出荷せず家庭で消費するそうです。

現在は米価がとても低く1kgで$0.2程度だそうです。

そのため、今年は出荷せず家の中にたくさんのお米が積まれていました。

 

キャッサバの収穫

特に今回気になったのはキャッサバを加工するビジネスです。

まずは昼間に家族の4人ほどで畑に出かけて

キャッサバを農家から買い取りに行きます。

 

買い取るとはいっても、土から抜かれたキャッサバが準備してあるわけではなく

自分で土から抜いて運搬器具に積まなければなりません。

キャッサバは1kgおよそ0.05ドルほどです。

かなり安いですよね・・・。

 

水をほとんど必要とせず、何もしなくても育つという利点はあるものの

栽培してから収穫できるまで9ヶ月ほどかかります。

土地に余裕があれば栽培するのもアリですが、かなり儲けは少なそうです。

 

今回は1トンを収穫して来たそうです。

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(運搬機に積まれた大量のキャッサバ)

 

キャッサバの加工

夜6時から ようやく加工業がスタート!!

といっても機械で加工するわけではなく法長で一つ一つ切っていきます。

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(キャッサバのカットを体験しました)

 

昼間の暑い中、キャッサバを収穫する仕事はかなり大変な上に

切る作業もなかなか大変でした。

2時間ほど切っただけなのに手にマメを作ってしまいました。

 

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(バイトを雇うときは、バケツ2つ分で$0.12の歩合制給料)

 

切った後は天日で乾かし、ようやくタイへと出荷します。

出荷するのは他の業者が行うのでここまでが家族の仕事となります。

この加工によって得られる給料は1kgおよそ0.15ドルほどだそうです。

単純計算で1kgの加工で0.1ドル稼げます。

 

余談ですが、カンボジアで0.1ドルというとシェムリアップ市内では

味気ないシンプルなパンが1つ買えます。

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キャッサバの用途

タイへ出荷してそれが売られると思いきや、

工場で再び加工されてようやく小麦粉になるそうです。

 

「なぜカンボジアの工場に出荷せず、わざわざタイへ送るの?」

という疑問が沸き聞いてみたところ

カンボジアへ出資して工場を建てる外資企業が

現在のところないためだそうです。

 

そのため、安くない輸送コストをかけてタイへ出荷し、

加工後の小麦粉を再び輸入してカンボジアの食卓にパンや麺が並ぶそうです。

かなりのフードマイレージが溜まっています。

フードマイレージとは、食品を生産し出荷するためにかかったエネルギーを足し合わせたものです

 

2年前から始まったキャッサバの加工

最近、タイでキャッサバを買い取る市場が出てきたそうです。

そのため、以前までは米の収穫が出来ない時期はタイへ出稼ぎに行っていたそうです。

 

実は、今回のホームステイ先はタイの国境から近く、

出稼ぎに行くのも比較的容易です。

しかし現在は、キャッサバの加工により出稼ぎに行かなくても

ある程度生計を立てられるようになったそうです。

 

  • とはいっても・・・

体験して感じたのですが、やはり仕事が大変な割りにあまり稼げない辛さです。

例えこのビジネスで生計を立てられたとしても、

貯蓄や投資に回せる金額は限られますよね。

その結果、子供の教育へ投資や何かあったときへの備えがかなり難しくなってきます。

 

そこで、村全体に資金を貸し付けて

農民たちが共同でキャッサバを小麦にする機械を購入する事で

もう少し農民が得られる利益を上げられる可能性はあります。

少ない金額では難しいかもしれませんが・・・

 

カンボジアの都市では簡単に手に入るタイ産の小麦粉の裏側では

こんな苦労があるんだなと今回のホームステイを通して知ることが出来ました。

少しでもこの経験を将来のビジネスに繋げて

農業で稼げる仕組みを作りたいと思います。

 

今回もお読み頂きありがとうございました。