農情人:農業は「創造業」~Metagri(メタグリ)実現へ~

新たな農業のカタチの実現を目指して「Metagri(メタグリ)」をキーワードに活動

暗号資産とバナナが交換できる時代!?~バナナコインの可能性~

あなたは「バナナコイン」を聞いたことがあるだろうか?

「バナナコイン」は、既に暗号資産として実在し、非常に面白い事例である。
ラオスのバナナ農園を所有するロシア人起業家が作り上げた。
「バナナの市場価格を基軸」にした〝トークン〟である。

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バナナコインの可能性

そこで今回は、なぜ「バナナコイン」に注目しているか
どうやって入手できるのかを紹介したい。

これからの農業は暗号資産で資金調達して
新規就農する時代がやってくるかもしれない……。

農業に興味がある方にこそ読んでいただきたい。

目次

オーガニックバナナ農園拡大に向けて3億円を調達!

「バナナコイン」を作った背景は
オーガニックバナナビジネス拡大に向けた資金調達のためだ。

いわゆる「ICO」と呼ばれる、株で資金調達する「IPO」ではなく
新規仮想通貨の公開による資金調達方法である。

結果的に約680万バナナコインを販売を実現し、
約3億円もの資金調達に成功したのである。

その調達した資金を元手にして300ヘクタール※
の巨大なバナナ農園を増設している。
※ディズニーリゾート(ランドとシーを合わせて)3つ分の大きさ

バナナコイン公開時は1枚50円だった価格も
2022年1月末時点では70円程度まで値上がりしている。

次のグラフは1バナナコインの価格推移である。

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バナナコインの相場

※引用元:CoinGecko

 

なぜか、直近1年は値下がり傾向が続いている。

このバナナコインの一番の面白みは
1バナナコインがバナナ1kgに相当することだ。
そのため、実際に引き換えることも可能である。

 

そこで私は将来への期待と勉強も兼ねて
383バナナコインを購入した。

 

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バナナコインの保有

草コインになるかもしれないが、記念として持ち続けておきたい。

バナナコインを購入する人の中には
「オーガニックバナナ農園を助けたい!」
という想いを持った方もいるだろう。

このように、世の中では農作物を暗号資産と交換できる
取り組みが始まっている。

ではどうやって「バナナコイン」を買うのか?

今なら1バナナコインは数十円なので
「試しに買ってみたい!」
という方もいるだろう!

しかし、問題は国内の取引所ではバナナコインを扱っていない点だ。
実際に入手できるまで数日かかることもある……。

なぜなら、次の7ステップが必要だからだ。

ステップ1:国内取引所の口座を開設する
ステップ2:「イーサリアム(ETH)」を購入する
ステップ3:バイナンス口座を開設する
ステップ4:「イーサリアム(ETH)」をバイナンス口座に送金する
ステップ5:「バイナンス(BNB)」を購入する
ステップ6:メタマスクを設定する
ステップ7:メタマスクへ「バイナンス(BNB)」を送金する
ステップ8:「バナナコイン(BNC)」を購入する

これだけ見ても、何をしているか意味はよく分からない。
心が折れるのも致し方ない……。

それでも、バナナコインを買ってみたい方へ
カンタンに入手するまでのステップを紹介したい。

ステップ1:国内取引所の口座を開設する

バナナコインを購入するためには、
基軸となる暗号資産を手に入れないことには何も始まらない。

基軸となる暗号資産とは、「イーサリアム」と「ビットコイン」である。
送金スピードの早さと、手数料の安さを考えると「イーサリアム」がオススメ!

その購入のために、国内の取引所を開設することが第一歩。

取引所は取引手数料や入金の観点から「コインチェック」がオススメ。

coincheck.com

ステップ2:イーサリアム(ETH)」を購入する

無事に国内取引所を開設したら、銀行からお金を入金する。
現在、1ETH=30万円前後である。
いきなり30万円を投入するのはリスクが高すぎるだろう。
そこで、まずは0.1ETC=3万円くらいから始めることをオススメする。

ステップ3:バイナンス口座を開設する

ETHを入手したら次は、海外口座の開設が必要になる。
それは「バイナンス」と呼ばれる世界最大の取引所である。

こちらの口座開設手続きを進める。
日本語でもできるので安心して進めていただきたい。

accounts.binance.com

ステップ4:「イーサリアム(ETH)」をバイナンス口座に送金する

海外のバイナンス口座が開設できたら、
国内取引所からバイナンスへETHを送金する手配を進める。

まず、バイナンスへアクセスする。
ログインが完了したら、「ウォレット」を選択し、
フィアットと現物」を選択。

送金したい仮想通貨の欄にある「入金」を選択すると、
入金アドレスが表示される。
このアドレスを使用して国内取引所からバイナンスへ送金。

ステップ5:「バイナンス(BNB)」を購入する

送金は少し時間を要する。
1~2営業日かかるかもしれない。

送金が完了したらメールで案内が届くはずだ。
バイナンスにETHが着金したら、BNBに交換する。
※BNBは、バイナンスが発行する暗号資産である。

バイナンスにログインして、
ダッシュボードから「トレード⇒コンバート」を選択。

コンバートページに移ったら、
振替元の暗号資産をETH
振替先の通貨をBNB
にそれぞれ設定する。

振替元の金額欄に交換したい額を入力し交換を実行する。

※振替先の金額欄は空白で構わない。

ステップ6:メタマスクを設定する

ここで、また聞きなれない言葉が登場する。
それはメタマスク(MetaMask)である。

まず、MetaMaskのアプリをインストールする。

インストール後、新しいウォレットの作成を選択し、
画面にしたがってウォレットを作成。

ウォレットが完成したら、MetaMaskにBNBを送金するために、
BSCネットワークを追加する必要がある。

設定方法

✓ 画面左上の「三」マークをタップ
✓「設定」から「ネットワーク」を選択
✓ 画面下部の「ネットワークの追加」をタップ
✓ ネットワークを追加するための入力欄が表示される。
  以下の内容を入力する。

・ネットワーク名
Binance Smart Chain
・RPC URL
https://bsc-dataseed.binance.org/
・チェーンID
56
・シンボル
BNB
・ブロックエクスプローラーのURL
https://bscscan.com

ステップ7:メタマスクへ「バイナンス(BNB)」を送金する

MetaMaskの設定が完了したら、バイナンスからMetaMaskへBNBを送金する。

まずは、MetaMaskのアカウント名の下に、
アドレスが表示(「0x」から始まる)されているだろう。
そのアドレスをタップして、コピーする。
※画面上部が「BSCネットワーク」が選択されているか確認。

次に、バイナンスのダッシュボードから、
「ウォレット」→「フィアットと現物」に進み、
BNBの欄から「出金」を選択する。

出金のページに移行し、
アドレスの欄にMetaMaskでコピーしたアドレスをペーストする。
ネットワークは「BSC」を選択する。

送金したい額のBNBを入力して「出金」を選択。
※アプリによっては、完了できないことがある。
 その場合、デバイスを変えるかPCで対応する。

これでバイナンスからMetaMaskへの入金処理が完了。

ステップ8:「バナナコイン(BNC)」を購入する

ようやく最後の「バナナコイン」を買う工程である。
ここまでたどり着ければ、バナナコインはあなたのすぐ近く。

バナナコインを取り扱うサイトは「ApeSwap」だ。

ApeSwapでの購入方法

✓ MetaMaskを起動させる
✓ 画面左上の「三」マークから「ブラウザ」を選択
✓ 検索窓で「apeswap」と入力し検索を実行
✓ 検索結果で出る「ApeSwapのページ」をタップします。
  ※ページのアドレスが「https://apeswap.finance」になっているか確認
✓ ApeSwapのページに移行したら、画面上部の「Connect」をタップ
✓ 「このサイトに接続しますか?」という確認が出るので「接続」をタップ
✓ ApeSwapページの「三」マークをタップしてメニューを開く
✓ 「Trade」をタップし「Exchange」をタップ
✓ Swapするページに移行するので
 「from」の方にはBNB
 「to」の方にBANANA
  をそれぞれ選択。
✓ 交換するBNBの額を入力し、「Swap」をタップ
✓ Swapボタンをタップすると確認画面が表示
✓ 「Confirm Swap」をタップ
✓ 支払うBNBの金額と手数料が表示されるので「確認」をタップ。
✓ 「Transaction submitted」という画面が表示され「close」をタップ。

✓ 「トランザクションが完了しました」が表示されたら完了

ここまでたどり着ければ、あなたもバナナ農園のオーナーだ。
ぜひ、挑戦してみてはいかがだろうか?

Kindle出版~「農業×ブログ」~

「農業×ブロックチェーン」をテーマに
Kindle出版を進めている。

現在、NFT編をリリース中である。
バナナコインほどではないが、
イデアや事例を惜しみなく盛り込んでいる。

bit.ly


ぜひ一読いただけるとありがたい。

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

偽名経済がこれからの農村開発のキーワード

「偽名経済」と聞いたらどんなイメージが湧くだろうか?
英語では「Pseudonymity Economy」。
読むことさえ難しい……。

これからの時代は「偽名経済(Pseudonymity Economy)」が主流になるだろう。
これは、VCであるアンドリーセン・ホロウィッツ(略称 a16z)が
掲げている考えである。

この「偽名経済」こそが、
ブロックチェーンを基盤とした新たな社会(web3.0)で主流となるかもしれない。

そこで今回は、「偽名経済が農村開発のカギ」をテーマに綴る。
ブロックチェーンに興味のある方はもちろん、
これからの貧困問題解決に向けて取り組みを始めたい方に読んでいただきたい。

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ゲームに夢中な子どもたち

目次

 

偽名経済とは何か……

偽名経済を説明するにあたり、「実名」と「匿名」との違いを紹介したい。

実名:あなたが実社会はもちろんFacebookのようなSNSで使用しているだろう。
匿名:2ちゃんねるのような「匿名掲示板」で使用されているが、信頼性がなく影響力もない。

そして、今回 注目する〝偽名〟は評価や信頼性を蓄積することができるものだ。
ビットコインを創造した「サトシ・ナカモト」の偽名である。

私が本を執筆するときのペンネームやSNSアカウントで使っている
「農情人」も造語の〝偽名〟である。

偽名経済の魅力的なところは、
あなたの性別や生い立ちや学歴にとらわれずグローバルに自由に働けることだ。

これから、ブロックチェーンを軸とした世界が広がっていくに従って
「偽名経済」も広がっていくだろう。

偽名経済が農村開発の主役となる理由

フィリピンの農村で特に流行っているゲーム
「Axie Infinity」は聞いたことがあるだろうか?

「Play to Earn」と呼ばれており、
ゲームをプレイしてお金を手に入れることができるのだ。

この「Axie Infinity」と「偽名経済」に何の関係があるのか?

「Axie Infinity」のスゴイところは、
初期投資してキャラクターを購入すれば誰でもスマホでプレイできることである。

性別や生い立ちや学歴にとらわれず、
たとえ読み書きが不十分であっても、
人づてにルールを教えてもらえれば稼げる機会を得られる。

ゲームをする時間と才能さえあれば稼げる……、
それが「偽名経済」の真骨頂である。

実際、フィリピの事例ですが、Axie Infinity(アクシィインフィニティ)というゲームで一日中プレイして2万円ほど稼ぎ、生活の手段にしている人たちも出てきています。(NFTの教科書より)

以前、フィリピンにホームステイしたときの記事でも紹介したが、
フィリピンの一般的な日給は3~400円である。

そんな中、ゲームをプレイするだけで稼げるアプリが流行らないわけがない。
ガラケー時代のときから連絡手段の中心は「テキスト」であり、
携帯依存の方が多かったことも追い風となっているのだろう。
なんと、一日の利用者は200万人を超える。
暗号資産「イーサリアム」が一番動いているゲームとも言われている。
※参考:だれにでもわかる NFTの解説書

 

繰り返しになるが、「偽名経済」では場所や環境にとらわれず、
誰しもが自分の能力をグローバル単位で遺憾なく発揮できる。

バイスと電気と時間さえあれば、
貧しくても農村でも稼ぐことができる時代なのだ。

現在、「農業×NFT」に続き、ブロックチェーンを軸に
メタバース編」「DAO編」を執筆中である。

(生産する農業から想像する農業へ)

そんな中、「Play to Earn」は重要なキーワードの一つである。
1月中に発売するため楽しみにしていて欲しい。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

農業をアートにするカギは権威性~神のお米をローマ法王に献上してブランド化~

日本には神のお米がある……

✓そんなバカな
✓そんなの聞いたことない
✓そもそも神なんて存在しない

色んな声が聞こえてきそうである。
このお米の産地は、石川県の神子原(みこはら)町である。
そう、地名を武器に「神のお米」と勝手にブランディングして
高付加価値での販売に成功したのである。

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世界に一つのお米

米価が下落する市況において、1キロ1000円と
スーパーのお米の3~5倍の価格で販売している。

なぜ、ブランディングに成功したのだろうか?

その答えは「権威性」にある。

そこで今回は、農業をアートの発想でブランディングするために
欠かせないキーワード「権威性」をテーマに綴る。

これから農業をアート化したい方や
ブランディングして高付加価値を実現したい方にぜひ読んでいただきたい。

目次

 

「農業×アート」で儲かる農家、儲からない農家

「農業×アート」の発想は世界各地で取り組んだ事例がある。
例えば次のような取り組みが存在する。

・農道にアートを展示

kurkkufields.jp

 

田んぼアート

www.gyoda-kankoukyoukai.jp

 

・田んぼで芸術祭

www.echigo-tsumari.jp

 

・農産物でアート制作

prtimes.jp


どの事例もアイデアに溢れて、観る分には楽しい。
しかし、このような取り組みに挑戦しても
注目されず消えていく事例の方が圧倒的に多い。

現代は世界の砂の数より情報が多い、情報化社会である。
※書籍「ファンベース~支持され、愛され、長く売れ続けるために~」より

アートを表現したものの、農産物の高付加価値につながらず、
〝儲かる農業〟の実現に貢献していない……。

どうすれば、農業をアートにして、〝儲かる農業〟を実現できるのか?

そのヒントは「神のお米」にある。

ローマ法王にお米を献上して神のお米の「権威性」を獲得

冒頭でも紹介した「神のお米」。
書籍「ローマ法王に米を食べさせた男」に紹介されている内容をもとに紹介する。

本書は、石川県の神子原(みこはら)町で作るお米を
ブランド化させるストーリーが詳しく描かれている。

神子原は英語名にすると「The Highlands where the son of God」となる。

著者は、この英語名でどう箔をつけるかアイデア出しをする。
そしてたどり着いた答えが、〝神聖なお米〟として
日本の天皇バチカン市国ローマ法王に食べてもらうというアイデアだ。

イデアを実現するために、まずは宮内庁に飛び込みで
「神子原のお米」を売り込む。

結果は惨敗……。

なぜなら、日本の天皇「献穀田で収穫されたお米しか食べてはいけない」
という仕来りがあったからだ。

そこで諦めずに、ローマ法王にも猛烈にアプローチした。
諦めない精神により、ローマ法王に食べてもらえることとなった。
もちろん、生産地は水が綺麗で米作りとしても最適の土地であるため、
品質はお墨付きのお米である。

その実績を「資産」として、あえて「海外メディア」にプレスリリースとして
売り込んで取り上げてもらうに成功する。

なぜ、日本のプレスリリースではないのか?

それは、海外で話題になったニュースの方が日本でも注目されるからだ。
逆輸入の形で、「バチカン市国ローマ法王が食べたお米!」として
日本国内でも〝仕掛けの通り〟話題となる。

百貨店では品切れを起こし、神子原の米価は倍増した。

これぞ、ローマ法王が食べたお米として神格化し、
「権威性」の獲得に成功したブランディングの事例である。

お米に映画を見せて映画監督に送った「映画米」

同様の発想で、農業をアートとしてブランディングに取り組む事例がある。

それは、滋賀県長浜市の若手集団が取り組む「映画米プロジェクト」だ。

コンセプトは稲が育つ田んぼ全体に映画を投影し、
映画を見て育ったお米を映画監督に贈るものだ。

youtu.be

正直、需要が衰退する中、米づくりは斜陽産業である。

そんな中、世界一おもしろいお米づくりを目指し、
『Rice is comedy(米づくりは喜劇だ)』をコンセプトに掲げて活動している。

同郷の身として応援している。

現在、「ゲリラ炊飯バス」を合言葉にクラウドファンディングも実現している。

camp-fire.jp

ぜひ、活動を見て頂けるとありがたい。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

「農業×DAO」編~超レアな〝農作物〟をDAO型コミュニティのトークンにする!~

あなたは「DAO」の言葉は耳にしたことがあるだろうか?

DAOは「Decentralized Autonomous Organization」の略語。
日本語では「自律分散型組織」と翻訳されている。

正直、非常に分かりづらい和訳……。

分かりやすい例えで表現しないことには
せっかく、素晴らしい仕組みも広がらない。

そこで私自身、「DAO=社長不在のヨコ型組織」と捉えている。

組体操に置き換えると、
人間ピラミッドではなく円陣」のイメージである。

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DAOの組織イメージ

今回は「農業×DAO」の発想で、どのような仕組みが作れるかを紹介する。

想像が9割の内容ため、アイデアの一つとして、
楽しみながら読んでいただけるとありがたい。

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変な農作物こそが価値になる!?

目次

 

なぜ「DAO」が注目されているのか?

いくつか理由はあるが、一番大きな要因は「リモートワークの推進」である。
家に居ながら、人と繋がることが日を追うごとに一般化している。
あなたも、一度も会ったことがない人とつながる機会が増えているはずだ。

そんな環境下、「ブロックチェーン」と呼ばれるデジタル技術が
発達したことが追い風となって浸透を加速化させている。

ブロックチェーン」と言えば、「ビットコイン」を思い浮かべる方が多いと思う。
ビットコイン」は暗号資産の一つであり、認知度はかなり高い。

2019年の調査では「91.7%」であり、年齢層と比例して認知度が高まる。
マクロミルとHashHubの調査より(2019年8月)

ビットコイン」はDAO(ヨコ型組織)で運用されている分かりやすい事例である。
なぜなら、「ビットコイン」を発行しているのは国や組織ではないからだ。
発行数や運用方法は予めルールがプログラムされているため、
誰も介入してルールを変更することができない。

ビットコイン保有している=DAOに参加している」状態である。
保有した時点で、あなたもビットコインの運用の一員となったも同然である

DAOの特徴は大きく次の3つが挙げられる。

  1. 世界中の誰もが参加することができる。
  2. 意思決定はすべて組織内で完結できる。
  3. 意思決定の透明性が担保できる。

さらに詳しく知りたい方は書籍「ブロックチェーン革命」がオススメである。

DAOの抱える課題は報酬の設定

前項までで、DAOの仕組みやメリットを紹介してきた。

「DAOって面白そう! 早速入ってみよう!」

とは、なかなか ならないと思う。

なぜなら、DAO型のコミュニティは海外のものが主流であり、
英語ができることが前提であるからだ。

さらに、ECサイトでポチる感覚で〝ワンクリック〟で、
カンタンに入れるようなものではないのが現状である……。

もちろん、ビットコインを投資として取引して、
間接的にDAOに参加することは口座開設とお金さえあればできる。

しかし、DAOの良さは何と言っても、

「平等な立場で意思決定をして物事を進めること」である。

ビットコインに投資しただけで 何かの意思決定に参加できないことは
容易に想像ができるはずだ。

そして、一番肝心となるのは、DAOへの参加に対する
「動機=モチベーション」である。

✓ 参加したら面白そう
✓ 自分の得意を生かせそう
✓ 参加者同士のつながりを楽しめそう

など、たとえ〝無報酬〟でも参加する方は一定数はいるだろう。

しかし、参加者全員が好奇心だけで、ボランティアで参加しているわけではない。
DAOは自律的に動く組織形態であるが、
「運営のすべてが無報酬」というわけにはいかない……。

そこで、現状は、「token(トークン)」と呼ばれるコミュニティ内通貨を発行し、
個人の働きに応じて付与する仕組みが主流である。

このトークンに価値を感じないことには、
参加者を集めることはもちろん、働いてもらうことは難しいだろう。

私は「農業×DAO」のコミュニティ構想を実現するために一番重要なポイントは
トークンをどう設定するか」にかかっていると考える。

超レアな〝農作物〟をトークンにする発想

そこで、「農業×DAO」のコミュニティでは、
トークンを〝超レアな農作物〟と引き換えることを構想している。

ヒントとなるのは、前回のブログで紹介した
1本1万円のネギ「モナリザ」である。

villagehunter.hatenablog.com

今回は、1万円のネギのさらに上を行く、1粒5万円のイチゴを事例に紹介する。

書籍「ひと粒五万円! 世界一のイチゴの秘密」をもとに執筆している。

一粒なんと5万円……

本書は50歳を過ぎてからイチゴ作りに挑戦した一人の熱すぎる男の物語である。

男の経営する奥田農園は岐阜にある。
奥田農園の奥田さんが生産するイチゴの品種名はズバリ「美人姫」である。

www.bijinhime.jp

そして、なんと、この品種を開発したのも、奥田さん自身である。

奥田さんはさぞ儲かっているのだろうと思いがちだが、
ひと粒5万円の最高級「美人姫」は年間 数個出るか出ないかのレベルである。

なぜなら、重量は80g/個以上、かつ、品質が担保できることが前提であるからだ。

一般のイチゴの重量は10~20g/個……、
最高級「美人姫」は その10倍近いサイズである。

そのため、奥田さんの収益源はやはり
家庭向けの単価 数百円のプラスチックパックの商品である。

最高級「美人姫」だけでは食べて行けないのが現状である。

最高級のイチゴをトークンと交換する発想

このように、農産物には隠れた超レアなものがたくさん存在する。
そこで、年に数個しか出ない超レアな農産物を写真に撮り、
「デジタル写真としてNFT化」するアイデアがある。

「NFT」について、知りたい方は次の記事を読んでいただけるとありがたい。

villagehunter.hatenablog.com

「デジタル写真」だけだと、コピーすることは右クリックで出来てしまうが、
NFT化すれば〝唯一無二の担保を証明〟することが可能。

「農業×DAO」のコミュニティには、世界各国の農家さんに参加してもらい、
参加者の貢献に応じて、「超レアな農作物のデジタル写真」を提供してもらう。

参加者は農家さんの支援をすることでトークンを集めて、
最終的には「超レアな農作物のデジタル写真」を手に入れることができる。

この「デジタル写真」は二次流通と言って、転売することも可能である。
何に価値を見出すかは人それぞれである……。

特にヨーロッパでは、農業とアートを掛け合わせて
価値を高めている事例が数多くある。

www.pen-online.jp

NFTという素晴らしい技術の浸透により、
「超レアな農作物のデジタル写真」の価値が高まる日も近いと想像する。

農家さんが〝持続的な農業〟を続けられるよう参加者同士で支援し、
貢献に応じて報酬を得られる仕組みがDAOでは実現できるはずだ。

Kindle出版~「農業×DAO」編~

現在、「農業×DAO」をテーマにKindle出版を目指して執筆を続けている。

今回、紹介しきれなかったアイデアや事例を惜しみなく紹介する予定だ。
楽しみにして頂けると嬉しいです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

bit.ly

 

(生産する農業から想像する農業へ)

NFT化でレアな農産物が〝トークン〟となる時代へ

「暗号資産へ投資しませんか?」
メタバース銘柄がいま伸びています!」
「NFTアートを今のうちに買っておこう!」

など、最近、ブロックチェーン技術への投資が活況を呈している。

あなたは既に暗号資産への投資を考えているだろうか?
私は、最近、暗号資産を取引するために取引所の口座を開設した。
しかし、結局、取引をせずに今まで過ごしている。

「なぜか?」
それは、ただ暗号資産に投資をするだけでは、
株式投資やFXと大差がなく〝面白味がない〟からである。

「どうせなら、投資してもらえるような商品をつくりたい!」

そんな思いで過ごす中で、新たなアイデアが生まれたので発信することにした。

今回、発信する考えと同じ情報は2022年1月現在、
ネットで探しても見つからない……。
そのため、まだ誰も取り組んでいないアイデアだと思うが、
思い切ってアウトプットしてみる。

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ネギがトークンになる時代!?

 

目次

 

まずは「NFT」を掛け合わせてコンテンツをつくる

最近、メディアでもよく取り上げられる「NFT」が
これからの農業をつくる主要な技術だと考える。

著書「農業の常識を超越する Metagri」でも紹介したが、
既存の農業にNFTを掛け合わせると自然と差別化できる。

(生産する農業から想像する農業へ)

 

コンテンツづくりのヒントは〝超規格外〟

「規格外」の言葉は農家からするとネガティブである。
なぜなら、市場の規格から外れた商品のため、
「二束三文」でしか取引されないからである。

ネットで「規格外 農産物」と検索すると、廃棄や加工など
そのままの状態では売れずに、捨てられたり、別の商品に生まれ変わったりしている。

規格外の中には、実は味や栄養価が同等のものが入っていることもよくある話だ。

www3.nhk.or.jp

こんなネガティブな「規格外」を逆転の発想で高付加価値化に成功した事例がある。

1本1万円の極太ネギ、それが「モナリザ

「自称ネギ師」として、がっちりマンデーにも出演され、
メディアでも度々取り上げられるほど注目されている農家がいる。

ねぎびとカンパニー代表の「初代葱師」こと清水寅さんである。 

注目すべきは1本1万円のネギを完売させる実績の持ち主である点だ。

「なぜ、普通は一本30円程度のネギが1万円で売れているのか?」
それは200万本のうち10本程度しか取れない割合……

つまり、年末ジャンボ宝くじの当選確率の割合と同じレベルでしか取れない、
超レアな規格外の〝超極太ネギ〟だからである。

今までの常識では、この〝超極太ネギ〟は規格外品として、市場では取引されない。
しかし、この希少性を武器にして、ブランド商品「モナリザ」を育てあげた。
ターゲットはズバリ〝ネギマニア〟である。(笑)

一つ、希少性を保ち続けている背景は、毎年取れる保証がないことだ。
取れない年は一切の妥協はなく、モナリザを販売しない英断を下す。

ブランド=稼ぎ頭ではない、それが農業

さぞ、モナリザの販売で儲かっているのだろう!
そう勘ぐる方も多いと思う。

しかし、冷静に考えてみる……。
モナリザ10本売っても、売上はたかだか10万円である。
残り200万本をどう販売するかが重要なポイントだ。

モナリザはあくまで〝ブランド商品〟であり、稼ぎ頭ではない。

売上を高めるために、当社が努力している点は
〝高級感のイメージ〟を武器にスーパーのバイヤーと直接交渉していることだ。

当社は一般のネギのように、卸売市場に出荷をしていない。

値段は、相場の3本300円に対して、2本で300円……
なんと、5割増しの強気の価格設定である!

一見、この強気の価格設定は農家さんにとってのみメリットがあるように思われる。
しかし、スーパー側にとっても、実は大きなメリットがある。

ここで、スーパーのビジネスモデルを考えてみたい。
スーパーは製造ではなく小売業の業態である
そのため、手数料収入が主な収益源であるため、
商品単価が上がれば、同じネギを売るにしても、その分、手数料がアップする。

そのため、スーパーとしても同じ仕入数で、同じ棚割を前提とした場合、
割高の商品をたくさん売った方が、結果的に利益も高くなる。

関東では「いなげや」で売られている「初代葱師」のネギ。
ブランドやメディアの効果も相まって売上は右肩上がりを続ける。

 

農業は〝常識を疑った者〟が勝つ世界である。

 

現在、〝儲かる農業〟実現に向けて
「Metagri=Meta(超越)+Agri(農業)」を合言葉に
Kindle出版を続けている。

まず第1弾として、「農業×NFT編」を出版した。
次作は「メタバース編」「DAO編」と常識にとらわれず、
新たな発想で執筆を続けている。
楽しみにして頂けると嬉しいです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

2022年に「Metagri=農業の常識を超越」するサービスをつくる!

2021年も終わり、新たな年が幕開けました。
今年はどんな1年になるでしょうか?

リモートワークの推進により、オンラインで完結する仕事が増えるなか
私は「ブロックチェーン技術」を活用したサービスが普及すると予想している。

その中で、「NFT」のキーワードは欠かせない。

そこで、2022年の農情人ブログ第1弾では、
「Metagri=農業の常識を超越」として
「農業×NFT※」の可能性を紹介。
※Non-Fungible Tokenの略

Metagri実現へ

「そもそも NFT って何!?」という方は下記の本がオススメ!

 

目次

 

農業が儲からないワケ

「農業×NFT」の可能性を紹介する前に、
農業で儲かる人が少ない背景をカンタンに紹介。

みなさんは、農家さんが収穫した農作物が
どうやって販売されているかご存知だろうか?

ほとんどの農作物は「卸売市場」と呼ばれる場所を経由して
スーパーのような小売店に配送されます。
そのため、農家さんは近くの「卸売一番」まで農作物を運んで
出荷量に応じて、市場価格をもとに収入が確定します。

「供給過剰」でなければ、採れた農作物は全量買い取ってもらえます。
そのため、作れば作るほど、出荷量は増やせるので、
今までは売ることよりも生産に注力してきました。

しかし、昨今、食の多様化や少子高齢化のような背景で
単一作物を大量生産する手法は限界を迎えつつあります。

天候不順が起きない限りは、「供給過剰」が起きやすい環境ができている。
その結果、市場価格が下落しやすく、作っても作っても
儲からない結果に陥りやすくなる。

農業は生産するだけでも一苦労……
そんな農業界に「販売力」を強化せざるを得ない状況である。
過酷な要求であるとも言える。

そんな中、「NFT」を農業界に持ち込むことは
一つの工夫として有効と考える。

 

ではどうやって「NFT」を農業界に持ち込むか?

「NFT」とは「オンライン上で発行された唯一無二の〝証明書〟」である。
その〝証明書〟を「農業サービス」につなげることが一案である。

現状、「NFT」で収益を上げている分野は次のような分野である。

  • アート
  • 音楽
  • ゲーム

これらはすべて「エンタメ」に関わる。
そのため、農業サービスとして「エンタメ」を盛り込む工夫が必要。

一つのアイデアは、NFTで苗や種の権利をデジタル上で販売するもの。

追い風とも言えるのは、「改正種苗法が2022年4月から施行されること。

詳しくは次のブログにまとめている。

苗や種を開発した「育種家の権利保護」という〝守りの観点〟で成立した法律である。

そんな法律が施行されるなか、〝攻めの観点〟でサービスづくりが必要。
NFTを取り入れて、デジタル上で「苗の証明書」(以下、NFT苗)を
発行するアイデアがある。

育種家との協業により、「NFT苗」をデジタル上で複数発行※する。
その権利販売を実現し、購入者だけが苗から育てた農作物の商用利用権を入手する。
※NFTは、発行者が自由に「発行数」を決められる。

その結果、「NFT苗」を持つ農家だけが、そのオリジナルな農作物を販売できる。
さらに、「NFT苗」と「NFTアート」を組み合わせることで、
食べ物とアートをセットで消費者へ提供できるかもしれない。

一つのアイデアではあるが、誰も手掛けていないサービスを
新たな技術を掛け合わせて構築することこそが
農業を儲かる産業に転換するために必要不可欠。

その他のアイデアは著書『農業の常識を超越する「Metagri」』に
惜しみなくまとめているので一読いただけるとありがたい。

villagehunter.hatenablog.com

prtimes.jp

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

ピンチをチャンスに!~「改正種苗法」を追い風にするためにNFTを活用~

「改正種苗法ってなに?」
「それって農家だけにしか関係ないのでは?」
「賛否両論が飛び交っていることは知っているがよく分からない……。」

「改正種苗法」は2020年12月に成立した法案である。
2022年4月から施行される予定であり、何気なく食べ物を食べている私たちにとっても、概要くらいは掴んでおきたいテーマである。

改正種苗法により、これから日本の食がどうなるのか、
どんな可能性があるのかを紹介する。

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私たちの食

 

目次

 

結論:登録品種の農作物の販売価格が上がる可能性

「改正種苗法」により、登録品種の生産コストが上がる〝可能性〟がある。
なぜなら、登録品種の種苗を農家が自家増殖する際に「許諾」が必要になり、「許諾費」が上乗せされることがあるからだ。
※一般品種は自家採種しても問題ない。

〝可能性〟があると言及した背景は、現在、市場で売られている農作物のうち、一般品種と登録品種の割合が不透明なためである。

農作物によって影響は大きく異なるため、「お米」を事例に紹介

ここで、私たちが頻繁に食べている「お米」を事例に紹介する。

私自身、家で食べているお米は、祖母が広島の田んぼで生産しているものである。
そのお米は「一般品種」のため自家採種しても問題はなく、「改正種苗法」により生産コストが上がることはない。

一方で、ブランド米として人気の高い「青天の霹靂」という青森で作られているお米は「登録品種」である。
そのため、「青天の霹靂」を生産する農家さんが自家採種するときは、青森県産業技術センターから「許諾」が必要となる。
実は、この「許諾」が非常にやっかい……、場合によっては「許諾料」が発生する。

改正種苗法の施行前までは、自家採種の「許諾」は不要であった。
※もちろん、種を転売することを目的とした自家採種はNG。

 

では、「どの程度の影響範囲があるのだろうか?」
それを知るためには、私たちが食べている「お米」のうち、登録品種の割合がどの程度占めるかによるところが大きい。

ネットで調べてみると、作付け面積のうち「17%」が登録品種である。
農水省より
 http://www.ruralnet.or.jp/gn/202011/tane.htm 

 

「17%程度なら大きな影響がなさそう……」と安心した方も多いかもしれない。

しかし、一般的なデータを鵜呑みにすること以上に危険なことはない。
「17%」の数字に何かトリックが隠されている可能性がある。

作付け面積の割合が一番多い品種は「コシヒカリ」であり、全体の33%にも上る。
その品種を統計的には「一般品種」と分類している。

しかし問題は、現在、市場で出回っている「コシヒカリ」のうち、登録品種である「コシヒカリBL」が大多数をしめている。
なぜなら、理由は単純で、新潟県の農協では品種「コシヒカリBL」しか「コシヒカリ」の商品名で出荷できないからだ。
そのため、「17%」の数字は過少に見積り過ぎているといっても過言ではない。

なぜ、生産者や消費者にとって不利なルールが制定されたのか?
それに関しては、色んな見解があるので本やネットで調べてみてほしい。

「改正種苗法」について詳しく知りたい方はこちらの本がオススメである。

ピンチをチャンスにするために「NFT」を掛け合わせて「Metagri」実現へ

「改正種苗法」の真意は定かではないが、法律を施行したとしても、農業全体を管理しきれるかは疑問である。
なぜなら、すべての農家がどのように苗を入手しているのか、増やしているのかを管理する術がないためである。
ましてや、海外に苗が流出すると、手の付けようがない。

「改正種苗法」は攻めと守りの観点だと、「守り」の意味合いが強いと感じる。

そこで、「攻め」の観点で「NFT」を農業に掛け合わせ発想が重要。
例えば、デジタル上で「苗の証明書」を発行して、ブランド化につなげるのは一案。
特に、農作物をECで販売する場合には、権利の証明をデジタル上で紐づけしやすい。

類似事例として、「サウナランド」と呼ばれる雑誌も電子書籍として出版・販売できる商用利用権をNFT化したものを紹介する。
1点ものの限定品のため「276万円」と高い値がついた。

prtimes.jp

この商用利用権を手に入れれば、自由に「サウナランド」を電子書籍で販売して収益を上げることができる。
商用利用権自体を転売することも可能である。

 

新たな発想でサービス化して付加価値を高めることこそが儲かる農業実現において重要な観点である。
なぜなら、農作物自体の価格は上限が決まっているからだ。
「NFT」を掛け合わせて、新たな発想でサービスを構築していく。

では、今回も最後までお読みいただきありがとうございます。