SUSU コミュニティファクトリーを訪問して【第1弾】
2017年12月1日から3泊5日でアンコールワットハーフマラソン出場も兼ねて1年ぶりにカンボジアを訪問した。
2回にわたって今回の訪問録を綴りたいと思う。
第1弾はNPO法人かものはしからの独立が決まり、新ブランド「SUSU」の立ち上げから2年弱を経て、新商品の生産に挑み続けるコミュニティファクトリー(CF)について綴る。
商品のラインナップとして、バック、ポーチ、サンダルはもちろん、新商品としてパソコンケースなど様々なかわいい商品を作って販路を拡げている。
商品のコンセプトとして「農村の女性たちの成長を応援し、使い手を元気にする商品を作る」を掲げている
※SUSUとはカンボジア語で「頑張って」を表す。
SUSUブランドを応援したい方は下記のサイトより購入可能です。
「入学から2年で卒業」を基本理念としており、ものづくりとライフスキルトレーニングを通して、CFで働く女性たちの成長をサポートしている。
特に、ライフスキルの向上を重視しており、卒業後、給与が高く、能力が求められるNGOや企業への就職を目指し、様々なトレーニングを提供している。
実績としては、よりハイレベルな職業訓練校、大手外資系工場などが挙げられる。
そのため、5年前に私がCFでインターンしていた時から仲良くしてくれた作り手たちが都市へ出ていき、居なくなっているのは、寂しい反面、嬉しく複雑な気持ちであった。
い草の織工程の様子
一方で、農村から都市へ移り、生活スタイルが大きく変わることによる課題は女性たちが直面する大きな壁の一つだ。
例としては、家族や友人と離れて暮らすことが耐えられなくなり、CFに戻ることを希望することや、都市の生活を楽しむようになり、会社の提供する寮の門限を守らないことがあるそうだ。
そのため、SUSUのトレーニングスタッフが密に連絡を取って不安を解消するようサポートやCFにおいてライフスキルトレーニングに都市の生活のリスクなどを教える機会を組み込むことも考えているとのこと。
毎年、訪問する度に、新たな姿を見せてくれるCFは私にとっても大きな刺激であり、学ぶべき点が多々ある。
次にCFを訪問するときはどのような変化が見られるのか楽しみである。
次回、第2弾としてCFで働く女性の家を訪問した際に巡り合った「コオロギ養殖ビジネス」について綴りたいと思う。