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【勝手に予想】応援しているからこそ ! 伸るか反るか、ボーダレスジャパン

ボーダレスジャパンは1兆円企業を目指して事業構築に邁進している。
計画としては、10億円企業を創り上げる起業家1000人を育てあげるという方針。


現状40社で55億円。
果たして1兆円企業に成長するのはいつのことか、勝手に予想してみた。

 

目次

 

  

1000社に到達するのは2032年!?

見込みではあるが、2007年に創業してから増えた会社数をグラフ化して算出。

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会社数推移予想モデル

結果としては、今の成長曲線に則ると2032年には1000社をグループで抱える確率は高い。
今回の成長曲線は「散布図に近似曲線を追加すること」により作成したものである。
R2は「決定係数」と呼ぶもので、予測の精度を表す指標である。

決定係数R2って何?は今日でお終い!3分でわかるR二乗とは | AIZINE(エーアイジン)

「R2=1.00」の場合、100%予測通りとなるものである
今回の会社数予測値の曲線は「R2=0.98」でありかなり確率が高いと言える。
まずは2024年に100社を超えるかが一つの鬼門である。
直近5年で成長曲線に乗ってきているので時代の波に乗っていくことが重要。
 

1000社で各社10億実現はいつの話なのか?

またまた、勝手に売上のトレンドを算出した。
①このままの成長曲線に乗って売上倍増を続ける
 

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①売上倍増を続ける
②直近では踊り場に来ているため下降曲線を辿る

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②赤字に転落する

直近までの売上のトレンドを見ると2つの可能性が予想できる。
もちろん、私としては①の実現を期待するが、不透明な昨今でどちらに転ぶかは神のみぞ知る。
②に陥る要因としては、ボーダレスジャパンが輩出した起業家たちが黒字化できず苦しみ続けることがある。
そのため、いかに、新規事業で黒字化できる社会起業家を育て続けられるかが肝。
では、現在の40社は実際にどこまで軌道に乗っているのか?
ここで、ボーダレスジャパンの事業の一つで赤字続きから黒字化させた会社を紹介。
 

小さい有機野菜を専門に作る事業「腸活ミニ野菜」

有機野菜と言えば健康志向の方にニーズがあり、一般的にはイメージは良い。
しかし、化学農薬や化学肥料を使わない農法である有機野菜は土地や環境によって生産量が大きくばらついてしまう。
そのため、素人の方が栽培に着手しても収益化が困難な課題がある。
そんな有機野菜の生産に乗り出したのがボーダレスジャパンが輩出した「みらい畑」である。
「みらい畑」代表の石川さんが着目した社会課題は「耕作放棄地」である。
日本に点在する耕作放棄地を農地に活用した面積をソーシャルインパクトとして定義。
そんな社会課題を解決するために、2017年に有機栽培に挑戦し始める。

www.borderless-japan.com

 

最初は収量が少なく赤字続き、資金も枯渇

しかし、2年以上赤字続きで、スタートに出資を受けた1000万円はあっという間に底をつく。
原因は虫食いや台風被害により、栽培作物のうち3割しか売れる商品に育てられなかったことである。
一般的には7~8割を販売できるレベルに達しないことには収益化しない。
そんな状況にみらい畑代表の石川さんは大きな方向転換を考え始める。
それは収量を安定化させるために「農薬を使いたい」というものである。
しかし、ボーダレスジャパンの田口社長は「諦めるのは早い」と資金を再注入し再起の機会を提供。
 

弱みを強みに! 栽培期間を短縮で起死回生

代表の石川さんは考え抜き、栽培期間を削るという大きく舵を切った選択をした。
そこで商品化されたのが「腸活ミニ野菜」である。

miraibatake.jp

なぜなら、栽培期間が長くなるに比例して、病害虫や災害リスクが高まるからである。
そのため、収穫期間を短縮し、ミニ野菜の状態で有機野菜を収穫して販売をスタートさせる。
ミニ野菜の健康におけるメリットは皮ごと食べることで栄養価が高まることである。
そのミニ野菜をぬか漬け専用キットと販売することで、皮ごと、へたごと丸ごと食べる新ジャンルの市場を創出した。
現在では、単月黒字を実現しており、コロナ禍による在宅で需要を伸ばしていることが予想できる。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。