偽名経済がこれからの農村開発のキーワード
「偽名経済」と聞いたらどんなイメージが湧くだろうか?
英語では「Pseudonymity Economy」。
読むことさえ難しい……。
これからの時代は「偽名経済(Pseudonymity Economy)」が主流になるだろう。
これは、VCであるアンドリーセン・ホロウィッツ(略称 a16z)が
掲げている考えである。
この「偽名経済」こそが、
ブロックチェーンを基盤とした新たな社会(web3.0)で主流となるかもしれない。
そこで今回は、「偽名経済が農村開発のカギ」をテーマに綴る。
ブロックチェーンに興味のある方はもちろん、
これからの貧困問題解決に向けて取り組みを始めたい方に読んでいただきたい。
目次
偽名経済とは何か……
偽名経済を説明するにあたり、「実名」と「匿名」との違いを紹介したい。
実名:あなたが実社会はもちろんFacebookのようなSNSで使用しているだろう。
匿名:2ちゃんねるのような「匿名掲示板」で使用されているが、信頼性がなく影響力もない。
そして、今回 注目する〝偽名〟は評価や信頼性を蓄積することができるものだ。
ビットコインを創造した「サトシ・ナカモト」の偽名である。
私が本を執筆するときのペンネームやSNSアカウントで使っている
「農情人」も造語の〝偽名〟である。
偽名経済の魅力的なところは、
あなたの性別や生い立ちや学歴にとらわれずグローバルに自由に働けることだ。
これから、ブロックチェーンを軸とした世界が広がっていくに従って
「偽名経済」も広がっていくだろう。
偽名経済が農村開発の主役となる理由
フィリピンの農村で特に流行っているゲーム
「Axie Infinity」は聞いたことがあるだろうか?
「Play to Earn」と呼ばれており、
ゲームをプレイしてお金を手に入れることができるのだ。
この「Axie Infinity」と「偽名経済」に何の関係があるのか?
「Axie Infinity」のスゴイところは、
初期投資してキャラクターを購入すれば誰でもスマホでプレイできることである。
性別や生い立ちや学歴にとらわれず、
たとえ読み書きが不十分であっても、
人づてにルールを教えてもらえれば稼げる機会を得られる。
ゲームをする時間と才能さえあれば稼げる……、
それが「偽名経済」の真骨頂である。
実際、フィリピの事例ですが、Axie Infinity(アクシィインフィニティ)というゲームで一日中プレイして2万円ほど稼ぎ、生活の手段にしている人たちも出てきています。(NFTの教科書より)
以前、フィリピンにホームステイしたときの記事でも紹介したが、
フィリピンの一般的な日給は3~400円である。
繰り返しになるが、「偽名経済」では場所や環境にとらわれず、
誰しもが自分の能力をグローバル単位で遺憾なく発揮できる。
デバイスと電気と時間さえあれば、
貧しくても農村でも稼ぐことができる時代なのだ。
現在、「農業×NFT」に続き、ブロックチェーンを軸に
「メタバース編」「DAO編」を執筆中である。
(生産する農業から想像する農業へ)
そんな中、「Play to Earn」は重要なキーワードの一つである。
1月中に発売するため楽しみにしていて欲しい。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。