【第1弾】食べることを改める~コンポントム@カンボジア~~
今回は、「美味しいものを思う存分食べる!」をテーマに、コンポントム州のとある村へ訪問した。
食べることとは動植物の命を頂き、自分の生に繋げること。
当たり前だが、普段はなかなか意識しないことと向き合う2泊3日のツアーであった。
第1弾として、初日のカンボジア風お好み焼きを作った内容を綴りたいと思う。
目的地のコンポントム州は空港のあるシェムリアップからは160kmほどある。
そのため、シェムリアップからバスで向かうため、朝9時にバスに乗り出発した。
前回同様、LARYTA EXPRESSという、カンボジア国内のバスの座席がネット予約できるサービスを利用した。
片道運賃10ドルの運賃をバス会社に支払い出発した。
2時間ほど走ったところで、休憩所に到着し、昼食を取る乗客も多く見られた。
建物内は予想外にとても綺麗で清潔感があった。
料理のメニューを見てみると、とてもこれまでのカンボジアの価格設定とは思えない、むしろ日本と同レベルである現実に驚いた。
コーヒーは1杯2.5ドル、サンドイッチは3.5ドル……
もはや日本のコンビニで購入した方が安いレベルである。
休憩所を出発し、コンポントムに到着した。
到着後、ツアーをアレンジ頂いた舞さんと共に地元の屋台でランチを楽しんだ。
魚の素揚げやグリーンマンゴーサラダや蓮の茎を炒めた料理など数種類のおかずと共にご飯を堪能した。
カンボジアに到着して最初の食事であったため、空腹に染み渡り、より美味しく感じたため、おかずはすべて平らげた。
昼食後、トゥクトゥクへ乗り、村へ出発した。
村までは30分ほどで到着し、到着後、夜ご飯のカンボジア風お好み焼きである「バンチャエウ」の仕込みに入る。
まずは、具材となるもやしとレタスを洗う作業を手伝う。
10人分の具材であったため、かなりの量で、もやしを洗っているときの豆の臭いの強さはなかなかのものであった。
その後、ステイ先のお母さんが裏庭から取ってきたウコンとお米を混ぜ合わせた原料を専用の石臼を使ってすりつぶす作業を手伝う。
なぜか、取っ手の棒が見つからなかったため、お父さんが即席で棒を準備してくれた。
無かったらその場で作る。
日本であったら、百円ショップに駆け込むところであるが、農村ではそうはいかない。
近しいものをその場で作るスキルが必要とされるのだ。
次は、石臼でひいた生地を焼く作業だ。
ガスコンロなどあるわけがなく、薪で火を起こして焼くため、生地の焼き加減を図るタイミングがとても難しい。
お母さんから油のひき方や焼き方をレクチャーしてくれ、皆で焼く体験を楽しみながら、バンチャエウを量産した。
気付けば日が落ちて、あたりは暗くなったころに昼過ぎから準備を始めた食事ができた。
食べ方はもやしやレタスをバンチャエウで包んで、特製のタレをつける。
ビールにもよく合って、ついつい食べ過ぎてしまった。
1日目は地元の屋台のランチから始まり、カンボジアの伝統料理であるバンチャエウをみんなで作ってお腹いっぱいで幸せな時間であった。
次回は2日目にカンボジア伝統の発酵食品である、「プラホック」(魚発酵調味料)づくりの奮闘記を綴りたいと思う。