買ってはいけない沖縄県産島バナナ
先週末、久しぶりに青山ファーマーズマーケットへ出掛けた。
「今が旬のバナナですよ!」
そもそも、バナナの旬を知らなかったので、ついつい足を止めてしまった。
私は、「バナナの旬は6月なんですか? スーパーでは年中、並んでいるので旬を知りませんでした」と聞いてみた。
「バナナは90%以上が輸入のため、旬という感覚は無いかもしれませんが、このバナナは沖縄の石垣島で作ったもので、6月が旬で、秋までしか収穫出来ないんですよ!」と店主は教えてくれた。
値札を見ると、なんと、100gで330円。
追熟前の青バナナ
私は思わず、「高い……ですね」と本音を口に出してしまった。
すると店主は、「国産で農薬不使用でこの値段は安いですよ。なかなか手に入らないですし、味は保証します」と強気の売り込みで来た。
ここから、私の葛藤が始まった。
食べてみたい! 美味しいのは目に見えている。
しかし、一度、食べて、味を知ってしまったら、もう後には戻れない。
スーパーのバナナを買うたびに、このバナナを思い出してしまうのだろう。
たかが、バナナであったが、日常的に食べる果物だけに、リスクが大きすぎるように感じた。
「買います! 4本ください!」
気付いた時には、声に出していた。
1本80g程度のため、1本200円であった。
やはり高い……。
買ったからには、大事に食べようと心に決め、家に帰って早速食べてみた。
「ああ、やっぱり……」
思わずため息が出た。
甘さの中に、ほどよい酸味があり、やみつきになる味わいであった。
例えるなら、ブドウのような味わいだろうか。
これからは、バナナを食べるたびに、この極上のバナナを思い出すことになるのであろう。
知らない方が幸せなこともあるのかも知れないと、バナナから学んだ1日であった。