農情人:食と農の現地情報を発信

農村に訪れたときの体験記や食・農業について綴る

なぜ、途上国の農村訪問をすすめるのか

あれは今から4年前の2008年夏、初めて途上国の農村に出掛けた。

当時20歳、農村に行くという目的ではなく、
ただ、何となく大学の友人を見習い「スタディーツアー」に参加した。

 

目次

 

農村でのホームステイで現地語の重要性を体感

目的地はタイのチェンライというバンコクから800kmほど離れた場所。

夜にバンコクの空港に着いてすぐに夜行バスに乗り込み
12時間ほどかけて北部に向かった。

 

1週間のプログラムであったが、その中で一番思い出深いのは
ラフ族という山岳民族の住む村での3日間のホームステイである。

特に、その村に住む子どもたちと遊ぶのはとても楽しかった。
子どもたちは素直で、いつも笑顔で、些細な事でもすぐ笑ってくれた。

 

それが自分の中で想像以上にうれしく、
コミュニケーションをもっと取りたいという気持ちになり、
参加時に配られたしおりにある現地の言葉を積極的に使った。
そのおかげもあってか、より心の距離が近づき仲良くなれた気がした。

 

そのころから現地の言葉を使う重要性を学んだのだと今にして思う。

テレビもなく、娯楽もほとんどないのだが人との関係を一番大切にする
生活スタイルに共感し、農村にはまっていった。

 

農村の生活を通して想像を絶する事実に出会う

しかし、新鮮な生活だと言って笑ってばかりはいられない。
なぜなら、その村には日本では考えられないような問題があったのだ。
それは村で収入が得られないために、
10代半ばの子供(特に娘)を都市に売る家庭が多くあるという事実である。
売られた後は、都市で売春や重労働、考えただけでも恐ろしい・・・

 

確かによくよく見渡してみると、村には小学生くらいの子どもは多くいたが
中学生以上の子どもたちはほとんど居なかった。

新鮮で楽しい生活だと感じて舞い上がり、
その現実を見逃していた自分をそこで初めて恥じた。

実際、一緒に遊んでいた子どもたちも近い将来、
同じ道を辿る可能性は大いにある。

 

その頃から「途上国の農村部に貢献する事で、
収入を得るために子供を売るしかない
という限られた選択肢を広げたい」と思い始めた。

そのため、近い将来、社会起業家として
途上国と日本に貢献できるビジネスモデルを実現する事で、
自分が今までお世話になった村人を含めた農村部と故郷日本に
恩返しをして行きたいと思う。

 

そして、最終的には自分にこのような目標を与えてくれた
ラフ族の子供たちが売られるという可能性を減らしたい。

 

今回は少し長くなりましたが、読んで頂きありがとうございました。
次回はタイの次に出会ったフィリピンでの経験を綴りたいと思います。

 

追記

今回紹介したプログラムは、ミラー財団というタイのNGOが主催しているものです。
もしご興味あれば、現在もツアーを催行しているので
時間のある方は参加してみてほしいと思います。 

http://volunteers.exblog.jp/