農情人:農業は「創造業」~Metagri(メタグリ)実現へ~

新たな農業のカタチの実現を目指して「Metagri(メタグリ)」をキーワードに活動

フィリピンの田舎でホ-ムステイ【第1弾】

今回はゴ-ルデンウィークの休暇を利用して、フィリピンのパナイ島にある農村にてホームステイしてきました。
そんな農村での暮らしに関して3部にわたって綴ります。

第1部は農村における水事情についてまとめてみた。
農村においては大きく分類して三種類の水が存在する。

 

①飲み水
一般的に20Lサイズのポリタンクを各家庭にて購入する。
こちらは主に飲み水として利用するため、基本的には小さなペットボトルに移したり、直接コップに注いだりして飲む。
価格は300円/20L程度であり、最低賃金(700円/日)の半額程度である。

 

②井戸水
村にいくつか存在しており、ポンプ装置を使用して人力で水をくみ上げる。
よく子供たちが朝にお手伝いとして行う仕事である。

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基本的に、20Lタンクに汲み、数個のタンクをまとめて専用の自転車で運ぶ。
こちらはかなり重いためやや大変な作業である。
試しに持ってみたが、成人男性でも重いと感じるレベルであった。この水は主に炊飯など料理に利用するための水である。

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③雨水
雨水を貯める井戸やタンクが存在し、バケツで直接くみ上げる。

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こちらは1つの家族で一つ以上所有しており、シャワーとしてはもちろん、食器や衣類の洗浄、トイレに用いる。
雨水であるため質は低いが、使用量としては一番多い水である。
また、一般的な活用法ではないが、天日干しにより塩を得て販売する方法も存在。
こちら特定の場所にて水をまき、天日で乾燥させ、塩を収集。
暑い中、大変な作業にもかかわらず。二束三文の売り上げにしかならずたいした収入源にならないのが実情である。

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日本ではほとんどの家庭にて蛇口を一ひねりするだけで得られる一定品質の水が、同じ水と言えど入手法と用途がそれぞれ異なる点は農村ならではである。

 

次回は、農村の家庭における生計について綴りたいと思う。