農業は掛け算で儲かる事業に~電気×貸農園×IT~
掛け算により儲かる農業へ
1.電気
2.貸農園
3.IT
サービス内容は、アプリでユーザーが家からでも生育状況を確認できるというもの。
農業はインフラ産業~農作物だけではない農業の可能性~
SDGsとの親和性の高さ
地域のインフラとしてのソーラーシェアリング
地域住民の巻き込みもキーワードに
農業は農作物を作るだけではない? 絶対に不可欠な○○も一緒に作る農業
目次
右肩下がりの売電価格と右肩上がりの許可件数
ソーラーシェアリングNo.1の○○県
ソーラーシェアリングに参入する3つのパターン
そのため、事業パターンとして下記の3つが存在する。
実は、「つなぐファーム」では1~3の全てを担った経験があり、その点が当社の大きな強みである。当社の経験を踏まえてそれぞれを簡単に説明する。
1.電気だけ作り、農作物は作らない
2.農作物と電気を作る
2017年から1ha規模での栽培を開始し、現在ではジャガイモやニンニクやナスやレタスなど多種多様な作物を生産。
3.農作物だけ作り、電気は作らない
農業は儲かるのか?~ユダヤ人大富豪の教え~
「農業って最近、テレビやメディアで注目されているけど儲かるの?」
私自身、最近、こういった質問を受けることが増えている。
恐らく、ベンチャー企業による農業分野への参入が増加して、新たな仕組みで農業課題を解決するサービスが増えていることが背景にあると考える。
そこで、今回は「農業は儲かるのか?」をテーマに綴る。
目次
儲かるかは農業の捉え方次第
私の見解では、「農業を製造業」として捉えて、農作物を生産して売るという考えでは儲からないと考える。
一方で、「農業をサービス業」と捉えて、コアとなる顧客を喜ばすことに専念すれば、儲かる農業を必ず実現できる。
ユダヤ人大富豪はコアファンを大事にする
みなさんは「ユダヤ人大富豪の教え」という本を読んだことありますか?
この本は、ベストセラー作家の本田健さんが2003年に執筆した著書で、既に100万部を突破している。
私自身、ことあるごとに何度も読み返しているバイブルである。
本書の内容は、主人公のケンがアメリカに行き、ユダヤ人大富豪の老人との対話をもとに展開していく。
老人は自身の経験をもとに、ケンとの対話と実務を通して大富豪のマインドを育む。
その中で、大富豪になるための「営業」に対する考えが紹介されている。
重要点はいかに、核となる顧客を見つけて、その顧客を逃がさないことである。
一度、核となる顧客を作れば、その顧客の口コミで営業をしなくても売れ続ける仕組みができる。このサイクルに乗ればトップセールスになれるというものである。
これが大富豪になるための肝である。
ケンは、この考えを体現するために、電球1000個を1ドル以上の価格で3日以内で売るという試練を乗り越える。
農業をサービス業として展開するために
では、農業を製造業ではなくサービス業として、どのように核となる顧客を獲得して、価値を提供するべきか?
郵便局で飛ぶように売れるトマトを作る農家
ここで、山口県宇部市でトマトを生産する農家さんを紹介する。
その農家さんは生産したトマトをスーパーではなく郵便局で販売している。
郵便局ではトマト以外の農作物を売っていないにもかかわらず、顧客はトマトを買うためだけに開店前から並んでいる。
最近では事前に整理券が配られるほどの賑わいぶりである。
人に紹介したくなる厳選の完熟新鮮トマト
また、一番美味しい完熟で新鮮な状態で提供するために、採れてから24時間以内に顧客に届くように徹底している。
ファームコダワリーではギフト用農産物のみを扱う
そして、購入者は贈答用として、大切な家族や友人のために購入することができるサービスに育てていく。
まだまだある「儲かる農業」
農家さんから直接買うときの壁は○○
家に居ながらワンクリックで欲しいものを注文する時代。
しかし、農作物をワンクリックで買うことはまだまだ一般的になっていない。
目次
産直農作物が普及しづらい理由
1.意外と手間がかかる個配用の荷造り
2.無視できない物流費
産直の一般化に向けた課題解決のために
近い将来は自動配送ロボットが活躍する時代
有機農業の可能性とは!?~2050年までに日本全体の有機農地を25%に~
有機農業が広まらない3つの理由
1.有機農地にするまで時間がかかる
もちろん、個人でブランド化して高付加価値作物として高単価での販売が可能であれば利益が出るかもしれない。
しかし、ブランドも有機農地と認められるまでに時間がかかるのと同様に一朝一夕にはいかない。
2.農業資材が割高で収量が減る傾向
作物にもよるが、この化学肥料と化学農薬が農作物の原価に占める割合は10%にも満たないことが多い。
一方で、有機資材として、天敵を使った虫対策や菌資材を使った病気対策は化学生産物と比べて割高である。
3.手間がかかるが収量が減る傾向
除草剤のような、化学農薬を使えば死滅させることは可能だが、有機資材で除草するアイテムは私自身知らない。
そこまで手を加えて除草をしても有機栽培で生産すると、2.でも説明したように収量が減少する傾向がある。
有機農業の可能性
その理由は、有機栽培で儲かる農業を実現している農家も存在しており、新たな技術もどんどん出てきているからである。有機栽培の農作物に対するイメージも高まっているので仮に慣行農業の農作物と販売価格を同等レベルにまで落とすことが出来れば、市場をひっくり返す潜在能力はある。
今回はそんな潜在能力を体現したような、「ムスカ」と「ふしちゃんファーム」という2つの会社を紹介する。
ハエが技術革新の切り札
みなさんは「ハエ」と聞いてどのようなイメージがありますか?
ハエというと、「汚い」「気持ち悪い」「病気を媒介する」などネガティブなイメージが強いのが一般的である。
そんな、「嫌われ者」のハエを活用して、有機肥料を生産するベンチャー企業を紹介。
その会社名は「ムスカ(MUSCA)」である。社名の由来である「ムスカ・ドメスティカ」は「イエバエ」の学名である。
当社はイエバエに命をかけて事業を創造している。
この会社の特徴はなんと言っても、45年間にもわたって1100世代以上、品種改良し続けた“最強のイエバエ”を持っている点である。
このイエバエを活用するアイデアに着目したのは旧ソ連であり、起源は今から半世紀前に遡る。
国家プロジェクトとして、宇宙船内でのバイオリサイクルにハエを活用する技術開発であった。宇宙船内で宇宙飛行士の排泄物をハエが分解して資源に変えることにより、循環する仕組みの構築に挑戦。
しかし、そんな夢のある研究はソ連崩壊により頓挫してしまう。
その技術に目を付けたある日本人が権利を買い取り、1990年から日本国内での研究に繋げる。
そこから品種改良を繰り返し続けて、2016年にようやく量産化の目途が付いたため遂に事業化に踏み出す。
ハエの分解スピードは超高速で「飼料」と「肥料」が生産される
技術のポイントは、牛や豚のような畜産の排泄物をハエの幼虫が食糧として物凄いスピードで分解して、ハエの幼虫の排泄物が肥料になる。
さらに驚きなのは、大きくなった幼虫は飼料として魚や畜産の餌になるという何とも循環型社会を体現したような仕組みである。
現在、ムスカは事業化に向けた実験段階のため、スケール化はこれからである。
数年以内には、イエバエ工場の畜産地域に建設していき、排泄物を有機肥料に変える仕組みをどんどん構築していくことが予想できる。
すると、有機肥料のコスト低下にも繋がり、有機農地の土づくりを加速化させる可能性を秘めている。
冷蔵設備への積極投資による在庫コントロールがカギ
この会社は、こまつなやほうれん草など6種類の葉物を1ヘクタール規模のハウスで栽培している。
実は、この会社はコロナ禍や悪天候ももろともせず、売上を堅調に伸ばしている注目すべき会社である。
なぜ儲かり辛い有機農業において、逆境をもろともせず右肩上がりの成長を実現しているのか?
それは、栽培作物の鮮度保持のための冷蔵設備に積極的な投資をしていることにある。
冷蔵設備を導入した結果、収穫後3週間、鮮度を保つことができて、販路先をじっくり選定することが可能。
一般的に、葉物野菜は収穫後3日も経てば、萎れてしまうため売り物にならない。
そんな常識を大きく打ち破り、鮮度を維持する設備を自社で持つことで、コロナ禍で激減した外食チェーンや給食への出荷を、ECのような直販やスーパーのような小売店に機動的に切り替えた。
その結果、売上の単価を向上させて、窮地を乗り越えた。
有機農業は工夫次第で儲けることは可能で伸びしろは大きい
農業コンサルとしてできること
【知ってトクする】これから独立する人へ!家から動かず営業できる時代
今回、私自身がコロナ禍をきっかけに独立して、人と繋がる際に重宝しているオンラインのサービスを紹介。これから独立する方や、独立したばかりの方にとって有益な情報となると思うので一読頂けると幸いです。
目次
オススメサービスまとめ
今回は大きく下記の3つのカテゴリで紹介する。
- ビジネス用マッチングアプリ
- 公募サービス
- 音声メディア
まずは、一つ目から順番に説明していく。
1.ビジネス用マッチングアプリ
まず紹介するのはビジネス用マッチングアプリである。
マッチングアプリと言えば、恋人探しの分野で有名なPairs(ペアーズ)が頭に浮かぶ方多いと思うが、現在は様々な領域に派生している。
そこで、ビジネス用マッチングアプリとしてオススメのサービスであるバーチャルランチクラブ(VLC)とYentaを紹介する。
特に、VLCは、5000人規模の会員がいるプラットフォームで、条件を入れてキーワードに引っかかる人と繋がりを申請できる。
バーチャルランチクラブ - いつか一緒に仕事できるかもしれない人とオンラインで15分だけ話してみよう
このサービスの特徴は、お互い申請を承認しあえば、VLCが提供する独自のテレビ会議システムで会話ができる。
私自身、このツールをもとに、現在立ち上げているIT農人(イートノート)に関わって頂けるメンバーと繋がることができた。
その方はデザイナーとしてフリーランスで活動されている方で、空間デザインを得意としている。
そのため、その方にはIT農人で新規でスタートする、「ミドリターン」という移住・就農支援サービスの一環で空き家のモデルルーム化で関わって頂く予定である。
2.公募サービス
次に紹介するのは、bosyu.meやZeroneという自由な公募により共感者を募るサービスである。公募サービスの利点は、無料で公募をかけて、興味のある人を募ることができるところ。特に、「Zerone」というサービスは最近リリースされたサービスであり、新サービスの仮説検証としてもかなり有用である。zerone.cc
今回、私自身、移住・就農を考えている人を募集した。
その結果、既に地方に移住している方と繋がることができた。
その方は、山の売買をきっかけに昨年、地方にIターンで移り住んだという経験を持つ方であった。
Iターン経験者、かつ、会社経営をされているということもあり、知識の幅が広く普通では聞くことのできないお話をたっぷりと聞くことができた。
新たなサービスの立ち上げのメンバー探しや潜在顧客へのヒアリングには公募サービスもオススメである。
3.音声メディア
最後に紹介するのは、言わずと知れたClubhouseやStand.fmという音声メディア。
音声メディアの利点は気軽に配信をすることで思わぬ出会いを得られる点である。
私自身、毎週火曜日にClubhouseにて「スマートファーマー」というルームでモデレーターとして参加している。
継続しているおかげで、現在では日本全国のアンテナの高い農家さんと繋がっている。
最近では愛知のトウモロコシ農家や埼玉の元イチゴ農家やベトナムで新規で農業事業を立ち上げている方と繋がる。
特に、愛知のトウモロコシ農家さんに対してはシステム提案をした。
システム提案の背景には、直売所から送られてくるデータ管理を自動化したいというニーズがあった。
というのも、直売所から送られてくる情報は時間帯ごとの売れ行きデータだけであり、在庫数が全く見えない。そのため、簡単なシステム構築により、直売所における在庫の見える化を実現する。
現在はテスト開発ということもあり、システムを作ったお礼として、アスパラガスやソラマメを頂くことになる。
家で人と繋がれる時代
お気づきかもしれないが、今回紹介したサービスはどれも在宅で人と繋がるきっかけを作るサービスである。
コロナ禍の影響もあり、家に居ながら新たな人と繋がることができる時代はとてもありがたい。
もちろん、オンラインだけだと、希薄な関係に陥るリスクがあるので、タイミングを見計らってオフラインで会う機会も作り、関係を強めることは必要である。
ぜひ、これから独立する、もしくは独立したばかりの方は今回のサービスを試しに使ってみて欲しいと思う。
使い続けていくと新たな出会いが見つかることを保証します。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。